BIRD DATA GUIDE

撮影された国と分類・保全情報の見方

この欄には、鳥好きの人ほどうれしい情報がまとまっています。ただ、用語だけ並ぶと少しわかりにくいので、それぞれが何を意味していて、観察や記録にどう役立つのかをここでまとめました。

撮影された国

このアプリでは、渡り区分を判断する前提として「その鳥をどの国で撮ったか」を使っています。同じ鳥でも国が変われば、ふつうに見られる鳥にも、渡りの途中だけ見られる鳥にも、めったに現れない迷鳥にもなりえます。

だからこそ、渡り区分は国とセットで見るのが大切です。旅行先で撮った写真なら、その旅行先の国に変えておくと、より自然な判定になりやすくなります。

渡り区分

渡り区分は、その国でその鳥がどのように見られるかを示す目安です。留鳥は一年を通して見られ、夏鳥や冬鳥は季節によって現れます。旅鳥は渡りの途中に通過し、漂鳥は、季節によって山から平地へ降りてくるなど、国内の比較的近い範囲を移動します。迷鳥は本来の分布や渡りの経路から外れて、まれに記録される鳥です。

鳥の見られ方は地域で大きく変わるので、種名だけでなく、撮影国と合わせて読むと意味がわかりやすくなります。

目と科名

「目」は大きなくくり、「科名」はもう少し近い仲間どうしのまとまりです。たとえばカモの仲間、タカの仲間、シギの仲間のように、体つきや行動、暮らし方の共通点をつかむ手がかりになります。

見慣れない鳥でも、まず目や科を見ると「どんなタイプの鳥なのか」がかなりつかめます。識別に迷ったときの入り口として役立つ情報です。

亜種

亜種は、同じ種の中でも地域差や外見差が安定して見られるグループです。色味や大きさが少し違ったり、分布が分かれていたりします。

ただし、亜種まで写真だけで確実に言い切るのは難しいことも多いので、未設定や保留になるのは自然です。ここは「わかればうれしい追加情報」くらいに見るのがちょうどいいです。

オス・メス

雌雄差がはっきりしている種では、羽色や模様からオス・メスが推定できることがあります。一方で、同じように見える種や、幼鳥・換羽中の個体では判断が難しいです。

不明と出ていても精度が低いというより、無理に断定していないという見方で大丈夫です。

IUCN

IUCN は、その鳥が世界的に見て、どれくらい絶滅の心配があるかを示す目安です。LC は今のところ大きな懸念が少ない種、NT は準絶滅危惧、VU・EN・CR と進むほど、より強い注意が必要になります。

これは単に個体数だけを見るものではなく、減少のしかたや生息環境の変化なども含めて評価されます。ふだん身近に見える鳥でも、世界全体では別の見え方をすることがあり、その鳥が置かれている背景を知る手がかりになります。